ドイツの弱腰のために膠着するウクライナ情勢

〜 利己主義が蔓延するドイツ 〜



中国と並ぶ悪の大帝国であるロシアがウクライナに軍事侵略して早くも1年が経過しようとしている

当初、私も含めてほとんどの人が数日もすればウクライナ全土は悪の大帝国ロシアに完全に占領され、全国土は焦土と化し、多くのウクライナ国民が問答無用で大量殺戮されると予想していた。
ところが、ロシアはウクライナの首都キエフを陥落させることができなかったばかりが、ウクライナ軍の予想外の強い抵抗にあい、南東部に後退したままだ。
誰もが予想もしてなかったロシアの大苦戦だ。

今回のロシア軍の軍事侵略は、狂人ボケ老人プーチンが発作的に始めたものであり、彼もまた、3日間もあれば全ての軍事侵略作戦を完了できるものと思っていた。
昔、ソ連がよくやっていたように、キエフを占領し、ゼレンスキー大統領を殺害し、自分たちの操り人形となる独裁者を据え、国全体を乗っ取る計画だった。隣国のベラルーシのような国に作り替えようとしていたのだ。
ところが、事態はボケプーチンの計画とは大きく異なり、ロシア軍は予想外の大苦戦を強いられている

その最大の要因はロシア軍の能力の低さだ。
ロシアの国力はソ連崩壊の後、ジリ貧が続き、ガスや原油などの天然資源だけでかろうじて息をつないでいる三流国家に成り下がったが、軍事力だけは相変わらず高い能力を保持しておりアメリカと並ぶ世界の2大軍事大国と思われてきた。
ところが実際には、核兵器ではアメリカと並ぶ2大軍事大国ではあるが、通常兵器ではもはや大したことはなかったのだ。
このロシア軍の弱さは、我々も誤解していたし、狂人ボケプーチン自身も完全に勘違いしていただろう。

ロシア軍が弱いって事が分かったんだから、西側諸国としてはここはロシアを叩き潰す絶好の機会だ
もちろん、西側諸国が直接、ロシアと交戦する事態になれば、無能なロシアは核兵器を使って反撃する可能性が極めて高いので、それは現実的ではない。
その代わりに、総力を挙げてウクライナを支援して、完全にウクライナから放逐し、その後も強力な経済制裁を続けてロシアの息の根を止めるべきだ。ロシアは地球上から抹消しなければならない。

それなのに、西側諸国の多くは、今だに完全に腰が引けている
西側諸国の軍事的な中心であるアメリカは、これだけウクライナ軍が善戦していると言うのに、当初から腰が引けまくっている。
アメリカは兵器の供与は進めてきたが、最先端の兵器の供与は遅れている。アメリカがハイテクの圧倒的な軍事力を投入すれば、ロシアを撃退する事は容易だと思われる。
だが、アメリカの軍事支援は今だに中途半端だ。それはアメリカはロシアを過度に刺激したくないからだ。へっぴり腰の腑抜けなのだ。
いくらウクライナが同盟国でないとは言っても、民主主義国家であり、さらにEUやNATOに加わろうとしているウクライナが悪の帝国ロシアに占領されるような事になれば、国際的な悪影響は甚大だ
ウクライナが悪の帝国ロシアに占領されれば、次はバルト三国やモルドバが狙われ、さらには東欧諸国が占領され、ソ連が復活してしまう。
また、ヨーロッパにとどまらず、悪の帝国ロシアとタッグを組むもう1つの悪の帝国中国台湾や南シナ海や日本に侵略して悪行の限りを尽くすようになるだろう。
そうなってからでは遅い。そうなる前に早い段階で悪の芽を潰しておかなければならない。

だが、アメリカより問題なのはヨーロッパ諸国だ
アメリカはロシアの動きをちゃんと監視しており、ウクライナへの軍事侵略を事前に予想して度々警告を発していた。
それなのに、平和ボケしたヨーロッパ各国は「アメリカが勝手に煽っているだけだ。ロシアがそんな軽はずみな暴挙に出るはずがない」なんて高をくくっていた。
彼らが油断していたのは、今回のロシアの侵攻が、ロシア自身にとって何の得にもならないからだ。
まさかプーチンが、そんな無意味な事をするとは思わなかった。無意味と言うより、ロシアにとって百害あって一利なしの侵攻だ。いくらウクライナを併合して心情的にスッキリしたって、経済的に破綻したらボロボロになるだろう。
ところが、こんな明らかな結果をプーチンは理解できなかったようだ。アルツハイマーでまともな思考ができなくなっているのかもしれない。プーチン・習近平・金正恩のキチガイトライアングルが形成されたのだ。

ロシアによるウクライナへの軍事侵略が現実となった今、まさかロシアが攻めてくるとは思わず、呑気にヘラヘラ過ごしていた平和ボケしたヨーロッパ諸国は目を覚まさなければならない。
ロシアから侵攻されるかもしれないという危機感を完全に失い、NATO不要論まで出ていたヨーロッパ諸国は、覚悟を決めて発想を転換させなければならない。
それなのに、彼らは今だに腰がすわっていない。

長年にわたりソ連に苦しめられてきた東欧諸国は、ロシアによるウクライナへの軍事侵略を自国の事のように捉え、大きな危機感を抱き、ウクライナへの支援を強めている
もしウクライナがロシアに支配されたりしたら、ポーランドなんかはロシアと国境を接する事になり、次に狙われる可能性が高くなる。まさに死活問題だ。
なので、多少の経済的混乱など許容しても、必死でウクライナを支援している。
また、長年、中立を守ってきたフィンランドやスウェーデンもNATO加盟を申請するなど、これまでの態度を転換している。

しかし、ヨーロッパの大国は、まだまだ腰が引けている
フランスやイギリスは、まだマシで、ロシアが意外に弱いと分かってから、徐々に供与する兵器の量や質を上げてきた。
しかし、ヨーロッパ最大の経済大国ドイツは、いつまで経っても腰が引けている
その一番の理由は、平和ボケが著しいアホなドイツはエネルギー資源の大半をロシアに依存してきたことだ。
バカみたいに、悪の帝国ロシアを無防備に信用していたため、天然ガスの供給をロシアに頼ったままだ。首根っこを押さえられているのだ。そんな状態でロシアに対して強い態度で臨める訳がない

アホのドイツがエネルギー資源の大半をロシアに頼るようになった要因としては、まず1つ目は、長年ドイツを牛耳ってきたメルケルが東ドイツの出身だったという事だ。彼女は東ドイツ出身なので、結局はロシアに親近感を感じていたため、無防備にロシアに頼り切っていた。
2つ目の要因は、原子力発電の放棄だ。かつてはドイツも原子力発電が大きな役割を担っていたが、とても知能の低い緑の党などに遠慮して、ドイツは愚かにも原子力発電を全て放棄するなんていうトンデモない方針を打ち出した。
環境に極めて優しい原子力発電を放棄する緑の党って、根本から大きな矛盾を抱えているが、大きな役割を担っていた原子力発電を放棄する事になったため、悪の帝国ロシアからの天然ガスにエネルギー資源の大半を頼らざるを得なくなったのだ。
ロシアの手先であるメルケルや緑の党が愚かな政策を進めてきたため、ロシアに生命線を牛耳られているドイツは、ロシアがクリミアを軍事侵略して強引に併合した時も、本格的な制裁措置には踏み込まなかった
クリミア侵略がウヤムヤに終わったため、ロシアとしては、ウクライナ侵略に対してもEUは強い態度には出ないだろうと高をくくっていたのだろう

ドイツはヨーロッパの安全保障に大きな責任がある立場なのに、いつまで経ってもへっぴり腰だ。
今、大きな問題となっているのは、アメリカのM1エイブラムスと並んで世界最強の戦車と言われているレオパルト2戦車の供与をドイツ政府が拒否しているって事だ。
その理由としては、相変わらず「ロシアを過度に刺激したくない」なんていう寝言を言っている。ここまで壮絶な侵略戦争がヨーロッパで起きている中で、今だに「過度に刺激したくない」なんていう発想が出てくる事が信じられない
結局、ドイツ人にとってウクライナよりはガスが大切だと言う事だ。ウクライナへの侵略を許せば、次は東欧諸国がロシアに侵略され、その先には西欧諸国もロシアと直接的に向き合う事になるという簡単な事実を想像できないのだ。
想像力が欠如したアホだ。アホの極致だ。目先のガスが欲しいばっかりに、悪の帝国ロシアによる大殺戮を黙認しているのだ。

ドイツ政府は「アメリカがM1エイブラムスを供与するのであれば、ドイツもレオパルト2を供与しても良い」なんて事を言っている。自分だけが矢面に立ちたくないからだ。
確かに、これはこれで問題だ。アメリカは「M1エイブラムスはディーゼルエンジンではなくガスタービンエンジンを採用している事もあり、複雑すぎてウクライナ軍にはメンテナンスができない」として供与を否定しているが、もちろんこれは何の根拠も無い言い訳と言うか見え透いた嘘だ。
実はアメリカは中国による水陸両用の台湾侵攻をにらみ、喫緊にM1エイブラムスなどで台湾の地上戦力を強化する必要に迫られている。そのため、ウクライナへはヨーロッパ諸国が保有するドイツ製のレオパルト2を回してほしいと言うのが本音だ。アメリカにとっては、ロシアよりもっと怖いのは中国なのだ

このように、アメリカも逃げ腰ではあるが、いくらアメリカが西側諸国の中心であり、NATOの中心だとは言え、実際に悲惨な侵略戦争が起こっているのはヨーロッパだ。
それもドイツの隣の隣であるウクライナだ。ドイツは、もっと自覚を持って主体的に取り組んで欲しい
しかも、レオパルド2はドイツ国内だけでなく広くヨーロッパ中に2000両以上も配置されている。既にウクライナの近くに多くの車両が配備されていることは、現実の輸送において有利な状況だ。
他の戦車に比べて整備の必要性が少ないことから、レオパルト2が供与されればすぐさまウクライナの強力な戦力になるのは間違いない。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「レオパルド2が300両もあればロシアを打ち負かすことができる」と言っている。
ロシアの脅威に直面しているポーランドやフィンランドは、自国が保有するレオパルト2をすぐにでもウクライナへ供与することを望んでいるが、身勝手なドイツ政府は、なんだかんだ理由をつけて、保有国が供与する事すら拒否している
製造したドイツの承認が無ければ、保有国はウクライナへ供与できないのだ。

そんな事をしているうちに、時間はどんどん過ぎていく。このまま戦線が膠着したままなら変化は無いが、時間が過ぎていくと、ロシア側にとって有利な展開になる
ロシアは、当初は3日もあればウクライナを完全征服できると考えていたのに予想外のウクライナの抵抗にあって後退を続けてきたが、膠着状態が続く中で、着々と態勢を立て直している
NATOやウクライナ政府は、ロシアは今年の春が来れば春季攻勢に出てくると予想している。なので、それに間に合うように軍事支援を強化しなければならない。
これまでも無邪気で無防備にロシアにエネルギーを依存してきた能天気なドイツは、早く目を覚まし、ロシアによるウクライナへの軍事侵略を我が事と捉え、即決で最先端戦車を供与すべきだろう。

また、日本の態度も大問題だ。
ウクライナから遠く離れた極東において、思考停止したかのように「戦争反対」などという牧歌的なスローガンを叫ぶだけで、ウクライナが心底求めている兵器の供与は一切、考えようともしない
こういう態度を取っていて、もし日本が悪の帝国ロシアや中国に侵略されたとき、本気で支援してくれる国が現れるだろうか?

(2023.1.22)



〜おしまい〜





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