冬季オリンピック種目数

〜 増やしすぎじゃないか? 〜



ソチオリンピックが真っ盛りで、毎日、色んな競技で熱戦が繰り広げられている。アメリカンフットボールのNFLがシアトル・シーホークスのスーパーボウル制覇で終了した後、心の空白を埋める貴重で楽しいイベントだ。

ただ、それにしても競技数が増加の一途をたどっているのが気になる。
夏のオリンピックも競技数の増加が著しかったため、最近は競技数の削減というか見直しの動きがある。ただ、そのせいでレスリングが不採用の危機に直面したりとか、本末転倒のおかしな動きになった。以前の記事にも書いたが、そうじゃなくて、競歩とか、馬術とか、近代五種とか十種競技とか、ウエイトリフティングの階級数とか、ボートやセーリングやカヌーの種目数とか、オープンウォータースイミングやシンクロナイズドダイビングとか、もっと先に見直すべき競技がある。

一方、冬のオリンピックの方は、まだまだ増加の一途だ。冬のオリンピックなんて、スキーとスケートのほかは、ソリとかカーリングがあるだけなのに、なんと7競技、98種目もある。7競技と言っても、スキースケート以外はバイアスロン、ボブスレー、リュージュ、カーリング、アイスホッケーなので、大半がスキーとスケートだ。そして、このスキーとスケートの種目数が、とても多い。
もちろん、一口にスキーと言っても、アルペン系、クロスカントリー系、ジャンプ系は、全く異なる競技であり、さらにスノーボードも全く別の競技だ。さらに板としてはアルペン系の延長にあるフリースタイルスキーもある。またスケートもスピードスケート系フィギュアスケート系は全く異なる。て事なので、種目数が多いのも理解できる。

だが、それにしても、アルペンスキーに回転、大回転、スーパー大回転、滑降と4種目もあるのに疑問を抱いていたら、なんとスーパー複合(回転+滑降)なんてものもあるじゃないの。ちょっと驚き。これは、さすがに、やり過ぎじゃないか?クロスカントリーもパシュート(クラシカル+フリー)とかチームスプリントは必要なのか?
スケートにしても、スピードスケートに500m、1000m、1500m、3000m、5000m、10000mと6種目もあるのは多いような気がするし、チームパシュートなんて必要かなあ。ショートトラックも500m、1000m、1500m、リレーと4種目もあるのは多い。
さらにフィギュアスケートも今回から出来た団体なんて、どう考えても不要だろう。どうこじつけてもフィギュアスケートに団体は相応しくない
バイアスロンについては、競技内容について知識が無いので何とも言えないが、女子15km 、男子20kmのほか、スプリント、パシュート、マススタート、リレー、混合リレーなんて、どう見ても多いような気がする。特に混合リレーなんて。

(石材店)「フリースタイルスキーやスノーボードも結構、多いですけど」
(幹事長)「確かに増えている」


スノーボードはハーフパイプ、パラレル回転、パラレル大回転、スノーボードクロス、スロープスタイルと、いつのまにか5種目もある。なかでもスノーボードクロスやスロープスタイルなんて、勝手に新しい競技を作りまくっている印象がある
そして、このスノーボードに触発されて、フリースタイルスキーにもモーグルエアリアルのほかにスキークロス、ハーフパイプ、スロープスタイルなんて種目がドサクサに紛れてどんどん増殖している

(幹事長)「だが、しかし、スノーボードとフリースタイルスキーの新種目は面白いぞ!」
(石材店)「おっと、幹事長の独善が、また出ましたねっ!」


スノーボードのパラレルに回転と大回転と2つも要るのか、とか、さすがにフリースタイルスキーにハーフパイプは無いだろ、とか、少し思わないこともない。
でも、面白いのは間違いない。

中でも今回、とても面白かったのはスノーボードとフリースタイルスキーに新種目として登場したスロープスタイル。スキー場のスノーパークがそのまま競技になったようなもので、障害物やジャンプなど、面白い仕掛けがてんこ盛りだ。特に、ソチの競技場では大きなマトリョーシカがあって、こいつの頭をポカンと叩いたら得点が上がるなんて、面白すぎる!
それから、これもスノーボードとフリースタイルスキーにあるクロスも面白い。普通のアルペン系の競技はタイムを競うものだが、クロスは何人か一緒に滑って順位を競うものなので、とても白熱するし、接触による転倒も多く、ゴールするまで目が離せない。
そういう意味では、スノーボードのパラレルも2人ずつ滑って勝ち抜けていく競技なので、最後まで目が離せない白熱した戦いが繰り広げられる。大変、面白い。

(石材店)「で、結局、種目数をどうしろと?」
(幹事長)「種目数を減らせと声高に叫ぶつもりはないが、ちょっと節度を持って欲しいな」


スノーボードやフリースタイルスキーは新しい種目であり、実際に見ていて面白いから、そこそこ増やしても良いと思うが、あんまり増やしすぎると乱造っていうイメージになる。フリースタイルスキーのスロープスタイルは確かに面白いが、それならエアリアルは廃止にしてもいいように思う。
また、フィギュアスケート団体なんて百害あって一利なしのバカな種目は絶対に廃止にすべきだと思う。

種目数が増えたと言っても、夏のオリンピックに比べて冬のオリンピックの種目数は、まだまだ少ない。でも、結局は、スキーとスケートだ。そんなに増やしようが無いと言うか、増やすのに無理がある。無理なのに無理矢理増やしても価値が下がるだけだ

それに、見ていたら分かるが、冬のオリンピックって、ほとんどの選手が欧米選手だ。あと東アジアが少し。アジアの大部分、アフリカ、南米なんか皆無に近い。雪が無い地域でスキー選手が出てくるわけがないし、スケート系もお金がかかるから貧しい国から選手が出てくるわけがない。
なので、どんなに無理したところで、所詮は欧米中心のマイナーな競技大会だ。そんなに無理して競技数を増やすことはないのではないか。

(幹事長)「それより新種目を提案したい」
(石材店)「もう論旨が無茶苦茶ですね」
(幹事長)「私が提案したいのは、新しい複合競技だ」
(石材店)「あれだけ複合競技は不要だと言っておきながら?」


私が提案したいのはアルペンスキーとスノーボードとクロスカントリースキーの複合競技だ。

(幹事長)「画期的やと思わんか?」
(石材店)「確かに画期的ですけど、画期的すぎて、やる人いるんですか?」
(幹事長)「私がする」


アルペンスキーとスノーボードとクロスカントリースキーの道具を全部持っているのは、四国には他にはいないかもしれないぞ。本州や北海道に行けば、少しはいるかもしれないが、それでも3種類をこなす人間は少ないと思う。クロスカントリースキーをやってる人はアルペンスキーもやってる人が多いだろう。また私のように中高年でスノーボードをやってる人は、かつてアルペンスキーをやっていた人が多いだろう。しかし、クロスカントリースキーをやってる人はスノーボーダーを毛嫌いしているし、スノーボードをやってる人はクロスカントリースキーなんか眼中にないだろうから、クロスカントリースキーとスノーボードの両方をやってる人は限りなく少ないと思う。
いきなりオリンピックは無理としても、国体で採用されたら、間違いなく私は香川県代表に選ばれると思うのだが。

(石材店)「あまりにも競技者が少なくて、超低レベルな競技になるんじゃないですか?」

(2014.2.20)



〜おしまい〜





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