オバマ大統領広島訪問

〜 そんなに評価することなのか? 〜



伊勢志摩サミットで日本を訪問していたアメリカのオバマ大統領が原爆の被爆地である広島訪問した
今回の訪問についてマスコミは「現職のアメリカ大統領が被爆地を訪問したことは大いに評価すべきである」との論調を大々的に繰り広げて大はしゃぎだし、また国民も世論調査の結果を見ると「オバマ米大統領の広島訪問を評価する」っていう回答が9割にも達している。

(幹事長)「何をそんなに大騒ぎしてんだ?」
(石材店)「そんな事を言ってたら石が飛んできますよ」


アメリカは戦争の実戦で核兵器を使用した唯一の国であるため、広島や長崎の市民は「原爆がいかなる惨害をもたらしたかをアメリカの指導者はその目で確かめてほしい」と求めてきた。これまで歴代のアメリカ大統領が被爆地を訪れることはなかったが、それがようやく実現したことで大いに評価されているのだ。

(幹事長)「分からん。単に訪問しただけやろ?何を評価するんだ?」
(石材店)「単なる訪問でも意義があるんですってば」


広島での滞在は合計しても1時間弱の短い時間であり、原爆資料館なんて10分くらいしか見ていない。私も何度か行ったことがあるけど、あそこはいったん入ったら最低でも1時間は出てこられないのが普通じゃないのか?たった10分で何を見たんだ?忙しいのは分かるけど、訪問したという事実を作りたかっただけだ

(石材店)「だから、それで良いんですってば」
(幹事長)「そんなんで意味あるんか?」


オバマ大統領は核兵器廃絶について、全く何の成果も上げていないのに、なぜかノーベル平和賞を受賞したノーベル平和賞については、百害あって一利なしの無能な賞として何十年も前から不動の地位を築いているが、オバマ大統領としてはノーベル平和賞をもらった手前、核兵器廃絶に向けて何かやっているというポーズを示したかったのだろう
一部には「オバマ大統領は日本への原爆投下を本音で非難しているのだが、原爆投下を容認するアメリカ国内の世論に配慮せざるを得なかったため、ストレートな表現は避けた」なーんて勝手に良いように解釈する勢力も多いが、ほんまかいな?

一方、逆に、今回の広島訪問でオバマ大統領が謝罪をしなかった事に対して批判している人もいる。被爆者に「原爆使用は間違っていた」と謝罪して欲しかったというのだ。
もちろん、言うまでもなく、原爆投下は非武装の市民に対する無差別な攻撃であり、大量殺戮と言ってもいい人道に反する行為だ。「原爆投下は、日本本土での決戦を避け、戦争を早期に終わらせるためだった」なーんてアメリカ政府は言ってるが、実際には当時の日本軍は壊滅的な状態に陥っていたから、原爆投下なんて不必要であり、どっちみち日本が降参するのは時間の問題だった。原爆投下の本当の目的はソ連に対する示威行為だったと思われる。でも、そんな事を言ったって始まらない。日本が仕掛けた愚かな戦争で日本がコテンパンにやられたんだから、アメリカを責める理屈は無い謝らなければならないのはアメリカじゃなくて、アメリカ相手にあんな勝ち目の無いアホな戦争を始めて日本を滅亡に導いた日本軍部の大バカ野郎ども

そもそも、戦後に生まれたオバマ大統領に、何を謝罪しろと言うのだろう?彼には何の責任も無い。まだ生まれてもないんだから。国の最高指導者なんだから、自分には無関係でも、国が過去に行った行為に対しては責任がある、とでも言うのだろうか。でも、それは大変、危険は発想だ。そんな事を言ったりしたら、中国に対して日本は永遠に謝り続けなければならなくなる。もうウンザリだ。

中国は今回のオバマ大統領の広島訪問について快く思っていない。一方的に戦争を引き起こした日本に対してアメリカが謝罪なんかしたら、日本が被害者のように映るから、謝罪して欲しくない気持ちが強い。でも逆に、もしオバマ大統領が謝罪をしたら、中国も日本に対していつまでも謝罪を求め続けることができるというメリットもあった。謝罪してもしなくても、日本とアメリカは仲良しってのを見せつけられるのは気にくわないだろう。

核兵器廃絶は、本当に実現したら喜ばしいが、ロシアや中国や、さらには北朝鮮が核兵器を保有している限り、また彼らは戦争に負けてコテンパンにやられない限り、絶対に核兵器は手放さないだろうから、今のところは非現実的だ。そして、日本はロシアや中国や北朝鮮の核兵器から、アメリカの核兵器によって守られている。ロシアや中国や北朝鮮が核兵器を保有し続ける限り、日本はアメリカの核の傘に入る続けるか自分で核保有するしか選択肢は無い

(2016.5.28)



〜おしまい〜





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