市 場


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ケビエンの市場風景  戦跡巡りから帰って、ケビエンの市場を視察した。
 一部分は、屋根と柱だけの建物の中で開かれていたが、大半は、広場で露天である。なかなか大勢の人出で賑わっていた。
 ニューギニアの経済は、物々交換と貨幣経済の2本立てだとガイドブックで読んだが、ここの市場は、金額表示があったから、貨幣経済の方である。
 パイナップル、スイカ、パパイヤ、椰子など果物や、ケーキのような食べ物も売っていた。
 千々輪さんが椰子の実を買ってくれた。中のジュースを飲むのだそうである。少し青臭い匂いがしたが、甘過ぎず飲み頃の味であった。
葉煙草も売っている。  煙草も売っていた。葉煙草そのものである。
 新聞か雑誌の紙で細長く巻いた紙巻き煙草も見かけた。
 市場を視察して残念に思ったのは、市場のスペースの半分以上が、木の実と莢隠元と石灰の幻覚剤(名前は聞いたけどメモしなかったので忘れてしまった。)の販売である。この幻覚剤は、唾が真っ赤になる。その唾を吐いた跡が、空港の待合室や便所に残っているのが非常に不愉快であった。
 これは、何とかして止めさせるか、さもなくば、エチケット教育を徹底するかしないと観光立国の大きな妨げになると思った。

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