スーパーマーケット


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 市場から帰ってから、近くのスーパーマーケットへ行った。システム的には、日本のスーパーマーケットと同じであるが、取り扱っている商品のジャンルは広範である。
 日本のように食品と衣類が中心でとか言ったような傾向はない。なんでもあり、なのである。
 ところが、買おうと思っていた物がない。それは「缶ビール」と「写真フィルム」である。いくら探しても「缶ビール」と「写真フィルム」が無いのである。
 売場を物珍しげにうろうろ歩き回ったあげく、最後に買う物がないでは、店に対し申し訳がない。
 紅茶を三つばかりつかんで、レジを出ようとすると、レジのお姉さんが「日本人か?」と話しかけてきた。「イエス」と返事をすると、更に何か話しかけてくる。さっぱり判らん。千々輪さんにSOS。話を代わって貰った。
 缶ビールを買おうと思ったのは、私のガラクタコレクションの中に「各地の缶ビールのデザイン」というのがあり、その中にパプアニューギニアの缶ビールを加えることが、今回の旅行の楽しみの一つであって、極楽鳥のデザインはどうしても買って帰りたい物なのである。
 このことを千々輪さんに話すると、酒類は、暴動が起きたとき標的となる品物だから売場が制限されている。日本ではスーパーや駅などで売っているが、ここではそうはいかない。とのことであり、日程の最後、ポートモレスビーで買えるよう手配します。ということであった。

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