戦没船員の碑


表紙へ戻る目次へ戻る前の頁へ戻る次の頁へ進む
大碑壁、中央碑壁(手前)と群像  私たちは、報告会の日、寝台列車で早朝に横浜に着き、その日の午前中、横須賀市の観音崎公園にある戦没船員の碑にお参りした。
 戦没船員の碑は、日本の首都東京の海の出入り口浦賀水道を望み、出船、入船を監視しているかのような場所に立っている。
 この碑は、政府補助金や海運水産界全国有志の皆さんからの募金によって、昭和46年(1971)3月に竣工したもので、
 設計/東京芸術大学名誉教授吉村順三氏、
 群像/東京芸術大学名誉教授菊池一雄氏、
 施工/株式会社竹中工務店によっている。
 碑の構成は、高さ24mの大碑壁、中央碑壁、碑文石、群像、祭場などからなり、通常見かける慰霊碑とはスタイルが異なるため、どこで拝めばよいのか戸惑った。
御製碑と御歌碑  天皇陛下の御製碑と皇后陛下の御歌碑が高さが低く目立たない形で建てられていた。戦後のものだからこうなるのかなぁと、考え込んだ。

   御 製
戦日に 逝きし船人を 悼む碑の
     彼方に見ゆる 海平らけし

   御 歌
かく濡れて 遺族らと祈る 更にさらに
     ひたぬれて 君ら逝き給ひしか


表紙へ戻る目次へ戻る前の頁へ戻る次の頁へ進む