・血尿と経過・
<2003年12月20日 朝>
トイレの紙砂に血尿が染みているのを発見。
膀胱炎常習者の私は「血尿だ」と確信し、ほんの3粒ほどしかない証拠品を回収。
繁忙期で会社を休めないため、病院は夕方になって行くことにする。
すぐに「膀胱結石」と言う病名が浮かんだが、この時点では「カルシウム」と「膀胱結石」は、私の頭の中ではまったく結びついていなかった。
<2003年12月20日 夕方>
トイレをチェック。
血尿は出ていないようだったが、ともかく病院へ急行。
紙砂を見て頂いたが、量が少ない上に紙に染みているので判断できないとの事。
「念の為にレントゲンを撮ってみようか」と言う事になり、きなこを抱っこした先生と看護婦さんはレントゲン室へ。
しばらくしてレントゲン写真を持って帰ってきた先生は「うーん・・・」と唸りながら難しい顔。
やっぱり結石なんだ。と思う私に写真を見せてくれた。
「かなり大きい石ができとるなぁ・・・」
ぼんやりとした骨格の中に 1.5センチはありそうな 卵形の白い影がくっきり映っている。
「食欲はある?」
「お水はいつもに比べてどれくらい飲んでる?」
色々聞かれたけど、どれにもはっきり答えられなかった。
ペレットがなくなれば そのつど器に足し、気が向いた時にオヤツをどっさりあげていたから。
うさぎの結石は手術で摘出するしかない事。
そして手術となった場合の麻酔の危険性、術後の危険性、5歳という きなこの年齢。
「色々含めて・・・五分五分かもわからん」
そう言われ、私の頭の中はどうしよう!どうしよう!で一杯で、診察台に乗ったきなこを撫でながらポロポロ泣いた。
すぐには決められないだろうから、ともかくひと月 投薬して様子を見ましょうと言う事に。
膀胱の炎症を抑えるための抗生物質が出る。
先生は「食欲にさえ問題がなければ、年齢的にも手術は可哀想やし、薬を続けながらでも、このまま石と
うまく付き合って行けたらいいんやけどな」とおっしゃった。
それから今まで食べていたペレットはやめて、カルシウムの少ないものに変えて下さいとの事で、OXBOWのバニーベイシックス/Tとウエスタンチモシーをすぐさま注文していただいた。
この日から うさぎHP徘徊をはじめる。
12月下旬から1月上旬にかけて、きなこの食欲は特に落ちる様子もなく、朝に少量の血尿をする事はあるものの、その他は至って健康なように見えた。
これから一生お薬と付き合って行くか、思い切って手術に踏み切るか、毎日悩みに悩んだが、決断できなかった。自分のお腹なら今すぐにでも切るのに。
・・・・私の膀胱に石が出来ればよかったのに。
<投薬>
これまでにも何度かお薬を頂いたことはあったものの、一度として上手く飲ませた試しがなかった。しかし今回ばかりは命にかかわるので何としても飲ませなくてはならない。
スポイトを口元に近づけると狂った様に暴れるので断念。蜂蜜で溶く方法にも失敗。甘めに調合してあると言うお話だったが、舐めてみるとニガイ。これでは嫌がるはずだ。
思考錯誤の結果、溶いた薬にお気に入りのペレットを10粒ほど浸して食べさせる事にした。
<新しい牧草とペレット>
チモシーにはすぐに食いついたものの、ペレットは薬同様かなり手を焼いた。
混ぜて与えれば見事に選り出し、バニーベイシックスだけ与えると一口も食べない。
あの手この手を使いながら、完全に切りかえるのに結局1ヶ月以上掛かった。