・再びレントゲン・


<2004年1月20日 夕方>
 ちょうど一ヶ月。

 きなこは数日前から オシッコの格好はするものの ほとんど出ず、辛そうにきばるようになっていた。
 明らかに膀胱炎が悪化しているようだった。
 検査のため病院へ。
 レントゲンを見ると結石が少し下がっていた。
 相変わらず血尿が続いている事、オシッコの際とても辛そうにしている事などを話し、先生もきなこの腹部を触りながら
 「これは思い切って手術をした方がいいな・・・」
 その言葉で私も夫も覚悟を決めた。

 明後日(1/22)の手術日は予定がいっぱいなので、翌23日の正午から手術しましょうという事に。
 私も夫も23日には休暇をとることにする。




<2004年1月21日 夜>
 病院から電話。
 「手術の予定に空きが出来たので(避妊手術を受ける猫ちゃんが、飼い主さんの所から脱走して捕まらないという)明日の11時に来られますか?」との事。
 きなこくんは一刻も早く手術をした方がいいと、わざわざ連絡を下さったのだった。
 一も二もなく宜しくお願いしますと返事をした。
 体力勝負なのでしっかり食事をさせてあげて下さいと言われ、この際大好物のペレットをお腹いっぱい食べさせてあげようと、さっそく器に山盛りにした。
 が、一口齧ってやめてしまった。
 半割りにしたイチゴも一口齧ったきり。

 今朝はたしかに食べたのに。

 
これが急変というものかと青くなった。
 夫が「とにかく何か食べさせな!」と、病気発覚以来 封印していたオヤツビスケットをあげたものの、最後の頼みのそれすらも食べてくれない。
 「俺、もういや・・・」
 私が泣くより早く、夫が泣いた。

 「見ていられない」と、寝室に篭ってしまう。

 明日の手術まで頑張れ!!私はそれだけを祈りながら、きなこの隣で眠った。