中学2年生女子殺害事件

〜 とんでもない不良たち 〜



今日は子供の日だ。なので、子供と楽しく遊んだ。て言うか、今年のゴールデンウィークは9連休にしたので、毎日、子供と遊んでばっかりだ。うちの子供達は、なんとかまともに育ってくれている。子供の友達を見る限りでも、大半はまともな子供ばかりだ。
しかし一方で、世の中、不良が多すぎやしないか?岐阜県中津川市のパチンコ店空き店舗で中学2年の女子生徒が殺害された事件は、早くも世間から忘れられようとしている。わずか2週間前の事件なのに。その理由は簡単だ。論じるに値しない、くだらない事件だったからだ。

最初に事件が発覚した時、マスコミは例によってバカ騒ぎだった。15歳の少年が13歳の少女を殺害したとあって、色めき立ったのだ。複雑化する現代社会において、またまた理解不能の事件が起きたと早合点したのだ。まるで長崎女児殺人事件のように。
最初の頃の報道は、加害者の少年についても被害者の少女についても、かなり好意的な内容だった。少年に対しては、ろくに知りもしない近所の人たちの「明るく活発な元気な子というイメージで、とても殺人なんてするようには思えない」とか「やさしそうな感じだった」とか「明るくて、あいさつもよくできる子」とかいった無責任な感想を羅列するだけだ。高校の教頭は、「入学以来学校を休んだことはなく、事件後も普段通りに登校していた。問題のある生徒という報告は聞いていない」とのことであり、いかに大人が実情を把握していなかったのか、よく分かる。
被害者の少女に対しても「学校帰りに立ち寄って話してくれることもあり、かわいくて活発な子だった」なんていう表面的で無責任なコメントだけだ。少女の親族は「加害者の少年は交際相手だ、と報道されているけれど、特別な関係ではなくグループで一緒に遊んでいただけだと聞いていたのに」なんて言っているので、家族だって何も把握してなかったということだ。

しかし、こいつらの実態は、完全な不良少年少女だ。加害者の少年は、たかが15歳のくせに女狂いで、片っ端から女に手を付ける、非常にたちの悪い少年だ。過去に他の女を妊娠させたこともあり、その子供は中津川市内の施設で育てられている。少年の親は責任を取って、僅かながら養育費を払っているらしい。とんでもない不良少年だ。
一方、被害者の少女の方も、ピアスをして酒を飲み、男関係も乱れきっていたようだ。中学校の校長は、「学校が大好きで元気に登校していた」なんて言っているが、こいつ、マジで言っているのだろうか。もしそうなら、サボりと遅刻の常習犯であるという事実を全く把握していない無能の管理職だ。あるいは、自分や学校の落ち度を覆い隠すために嘘をついているだけだろうか。「まだ13歳で、未来の可能性をいっぱい持っている子供の将来を奪う行為に、本当に憤りを感じる」なんて言ってるけど、まさか本気じゃないだろうなあ。中学2年のくせに、ジャージー姿でゲームセンターやカラオケに入り浸る不良少女に、どういう未来を期待していると言うのだ?

そして、このような実態が解明されてくるにつれて、まことにくだらない単なる痴情事件だと分かってきて、マスコミは潮が引くように報道をやめた。被害者と加害者が低年齢だった点が特異なだけで、事件そのものは単なる男女交際のもつれが原因のバカバカしい殺人事件だからだ。少年が他の女を妊娠させた事に腹を立てた少女が別れようと切り出した、との話もある。本当に手の付けられないバカ男だが、いずれにしても別れ話がこじれただけだ。これが25歳と23歳の事件なら、マスコミは最初から相手にもしないだろう。たぶん、地方紙の片隅に小さく報道されただけだろう。それが15歳と13歳だったから全国的な事件になっただけだ。

事件が発覚した当初の反応は、マスコミだけでなく、行政の反応もトンチンカンでバカげたものだった。事件の場所がパチンコ店の空き店舗だったことから、まるで空き店舗が諸悪の根元のような言い方だった
岐阜県警は、閉鎖された遊技施設や温泉旅館など、若者のたまり場となりやすい廃屋の実態を把握する緊急調査に乗り出した。「空き店舗のパチンコ店やボウリング場などの遊技施設、閉鎖された温泉旅館やホテル、廃虚の雑居ビル、工場跡、閉校となった空き校舎などを対象に、立ち入りを防ぐ措置を講じているかどうか、若者がたまり場となっている形跡がないかなどを入念に調べ、廃屋の管理体制に不備が確認された場合、管理者に立ち入りを防ぐ柵や看板の設置などの対策を講じるように指導すると共に、調査内容を少年補導員や地域の防犯ボランティアなどに知らせ、街頭補導や巡回活動に役立ててもらい、地域を挙げて監視の目を光らせる」なんていう仰々しいものだ。
また、中津川市は、市民の安全に対する意識向上を図るため「安全安心まちづくりのモデル都市宣言」を行い、議会に「安全安心まちづくり条例」を提出する計画だ。条例は「犯罪や事故防止のため、空き店舗、空き家の所有者に適正な管理を義務付け、空き家情報の収集と現地調査を実施し、危険があると判定された場合は所有者に改善を勧告する」というような内容だ。加害者や被害者の少年少女の不良ぶりが分かった今となっては、恥ずかしいくらいの空回りぶりだ。
岐阜県教育委員会は、「命を大切にする教育の充実。基本的な生活習慣の確立。生徒指導における保護者との連携強化。小中高の連携をはじめとした関係機関との連携強化」を図り、各校での具体的な取り組みとして「生徒との教育相談週間の充実。生徒による主体的なホームルーム活動における話し合い」などを行うことを決めた。
いやあ、全くバカげた短絡思考だわい。空き店舗を管理しようが、ホームルームで命の大切さを訴えようが、今回の事件を起こしたような不良少年少女には、何の効果も無いだろう。被害者の少女は遅刻常習犯で、ホームルームなんかには出席してなかったようだし、空き店舗が無ければ、どこか他の場所で会うだろうし。

なにも死者にむち打つつもりはないが、今回の事件は少女にも大きな原因がある。もちろん、少年の肩を持つつもりは全くない。こんな下らない虫けらみたいなバカ少年は、少年院なんかじゃなく即刻死刑にした方がいいと思う。何年少年院に入れたって、絶対に更生しないことは保証できる。少年は少女を殺害した後、遺体を空き店舗に放置したまま、逮捕されるまで普段と同じように通学していたし、警察に捕まった後だって、ほとんど反省の色は見られないらしい。
しかし少女の方だって、少年に負けないくらい下らない人間だ。以前も少女監禁事件や、中学1年女子生徒が車に轢かれて死亡した事件で述べたように、被害者にも大きな原因がある。
このような不良少年少女同士が事件を起こすのは勝手とはいえ、社会にとっては大きな迷惑だ。なんとか取り締まれないものか。
それから、最初は大騒ぎしていたくせに、突然、コロッと無視を決め込むマスコミの態度も、何とかならんかなあ。

(2006.5.5)



〜おしまい〜





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