山尾の離党

〜 幼稚な社会は卒業しよう 〜



民進党山尾志桜里元政調会長が突然、民進党を離党した週刊文春に既婚の男性弁護士との不倫疑惑が報じられた責任を取ったものだ。つい前日、彼女の幹事長起用を巡る前原民進党のドタバタについて記事にしたばかりだったので、大変驚いた。
7月下旬に、民進党の前代表である蓮舫の戸籍公開問題について記事を書いたら、その直後に蓮舫が代表を辞任して、大変驚いたが、今回もそれと同じようなパターンだ。明らかに蓮舫も山尾も、このホームページの記事を読んで辞任や離党を決断したものと思われる。我ながら、改めてこのホームページの影響力の強さを実感すると共に、責任を痛感する。

(石材店)「全く無関係ですね」
(ピッグ)「絶対に読んでませんね」
(支部長)「こななホームページの存在は知らんはずや」


前原民進党新代表が山尾氏の幹事長起用を断念したのは、彼女の力量を不安視する党内の大反対に加え、最後は彼女の異性交遊スキャンダルが公になるらしいという報道が決め手となった。その時点では、どれくらいのスキャンダルなのか分からなかったから不透明さが漂っていたが、結局、そのスキャンダルのために党そのものを離れることになったのだから、かなり決定的なスキャンダルだったようだ。

週刊文春が報じた内容は、山尾氏が前原代表から幹事長への就任を内示された夜、政策ブレーンである男性弁護士と都内のホテルに宿泊した、というもの。さらに、前後して週に4回密会していたらしく、証拠として2人がホテルやマンションに入る写真も掲載した。
山尾氏は記者会見で「この弁護士とは政策の立案などで頻繁にコミュニケーションをとっており、打ち合わせ場所としてはホテルやマンションの場合もあるが、男女の関係は無い」と否定している。

しかしながら、この否定は明らかに嘘だ。誰が見ても大嘘だ。嘘だと断言できる理由が3つある
まず1つ目として、この会見で彼女は記者からの質問を一切受け付けず、一方的に会見を打ち切った。これまで自民党に対して一方的に批判してきた人間とは思えない不誠実な隠蔽体質の記者会見だ。もし報道が間違っているのなら、正々堂々と質問に答えるはずだ。色んな角度から質問されたら馬脚を現して嘘がバレることを恐れたから質問を受け付けなかったのだ。

2つ目として、もし報道が間違っているのなら、週刊文春に対して名誉毀損で法的手段に訴えるはずだ。なんと言っても山尾氏は検事出身だ。こういう法的手段については詳しいはずだ。それなのに週刊文春の報道に対しては、なんの行動も取ろうとしていない。報道が真実だから法的手段を取れないのだ

そして3つ目として、そもそも本当に報道が間違っているのなら、民進党を離党する必要など無い。とことん週刊文春の報道は濡れ衣だと否定して戦えばいい。それなのに、あっさりと離党したところを見ると報道は間違っていないってことだ。山尾氏は「男女の関係は無いが、誤解を生じさせるような行動で様々な方々にご迷惑をおかけしたことを深く反省し離党する」なんて言ってるが、全く説得力が無い。報道が間違っているのなら断固として戦うべきであり、離党するって事は報道を認めたって事だ。このまま頑張れば次々と第二第三の証拠を突きつけられて嘘の強弁が破綻するから、離党して追求の手が弱まり嵐が過ぎ去るのを待つのだろう。
検事出身のくせに、こんなにあからさまな嘘をつくなんて、どういう神経をしてるんだろう。こんな嘘つきが検事をしていたなんて背筋が寒くなる

そもそも、この山尾という女はタチが悪い。彼女が名を上げたのは衆院予算委員会で安倍首相相手に「保育園落ちた、日本死ね」なんていう下品で独りよがりのネット書き込みを大々的に取り上げて国の政策を批判したからだ。保育園を落ちたのは大問題だが、日本が死んだら中国に占領されるだけだぞ。あまりに自己中心的な意見だ。そんな知性の無い書き込みを鬼の首でも取ったように取り上げて、同じく知性のかけらも無いバカなマスコミどもから「待機児童問題追及の先駆者」みたいに扱われて、これまた愚かな民進党に初代政調会長に抜擢されたのだ。アホが寄ってたかってタチの悪い女を持ち上げていたという情けない構造だ。
彼女は他にも「育休」取得を宣言しながら妻である金子恵美衆院議員(自民党)の妊娠中に不倫をしていた宮崎謙介衆院議員(自民党)を、無責任だとして激しく批判していた。それだけに、自分にも不倫問題が明るみになったことで批判されまくっているのだ
どれだけママ達の味方のフリをして政府の子育て政策を追及しても、6歳の子供がいるのに既婚男性と週4回も密会していたとなると説得力が無くなり、政治家としての信用性も地に落ちる

たかが週刊誌の報道なんて放っておけ、という見方もあるが、そもそも民進党は週刊誌の報道に頼ってきた政策提言能力が欠如しているから、どうでもいいスキャンダルで政府を追及するしか無いからだ。山尾氏自身も昨年、週刊誌が報道した甘利経済再生担当相の元秘書による金銭授受問題を徹底追及したし、他の民進党議員が森友学園問題や加計学園問題を追及した歳も、週刊文春の記事を引用したうえで「週刊文春は厳密に裏取りをしています!」なんてアホみたいに宣伝している。なので、民進党としても今回の問題で週刊文春を批判する事はできないのだ。また、今後、週刊誌を使った政権批判もやりにくくなるだろう。


ただし、誤解しないで欲しいのは、私は山尾氏の不倫を批判しているのではない。私は「不倫」という言葉自体が大嫌いだ。大人が自分の責任で自由に恋愛する事に対して他人が偉そうに批判するのは見苦しいから止めて欲しいと思っている。
政治家であっても男女の交際なんて問題視する必要は無い。「政治家であっても」って書いたが、政治家は社会の象徴であるから、要するに、大人の恋愛問題を他人が批判するような幼稚な社会は卒業しようって事だ。子供の恋愛は自由だ。当たり前だ。それなのに大人になったら恋愛は不自由になる。でも大人が自己責任でどんな形の恋愛をしようが、他人が口を挟むなんて、本当にいやらしい社会だ。他人の恋愛を批判するのは、単なる妬みだ。そんな見苦しい幼稚でゲスな社会は卒業しよう

散々、山尾氏を批判したが、それは彼女の恋愛を批判しているのではない。彼女の嘘つきを批判しているのだ。
これは蓮舫の戸籍公開問題に対する批判と同じだ。蓮舫の問題は、彼女が二重国籍だったから悪いのではない。彼女が嘘をついていた事が悪かったのだ。台湾国籍があるのなら正々堂々と言えば良いのに、その場しのぎの嘘ばっかりついて逃げ回っていた姿勢が批判されたのだ。嘘ばっかりついて逃げ回っていたが、遂には話にほころびが生じて矛盾だらけになって嘘がバレが事が批判されたのだ。

それと同じで山尾氏が批判されるべきは、不倫していた事じゃなくて、その嘘つき体質だ。大人なんだから恋愛したって良いじゃない。だから彼女には堂々と「はい、彼とは恋愛関係にあります。それが何か?」って胸を張って言って欲しかった。それなのに100%嘘の答弁をし、コソコソと逃げ出した。元検事でありながら嘘ついて逃げ回る人間性を批判しているのだ。
そもそも彼女は他人である宮崎議員の不倫を追求しておきながら自分も不倫するという愚かな行動が間違っていた。自分が不倫するのは自由だし、他人から批判されるべきものではないが、他人の不倫を偉そうに追求するようなはしたない行動は取ってはいけない。他人の不倫を追求しながら自分が不倫するなんて、一体どういう発想だろう自分だけはバレないと思ったんだろうか?元検事ともあろうものが、そんなに考えが幼稚なんだろうか?そんなに浅はかなもんなんだろうか?ちょっと信じられない脇の甘さだ。そういう意味では離党どころか議員なんて任せられる人間ではない。ま、次の選挙では放っておいても落ちるだろう。

(2017.9.8)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ