Step by step

第6回 EXAMINATION

丹念なプラクティスをこなして公式戦トーナメントに出場...そして自分で想像していた通りの...もしくは思いもよらず運良く...いずれにせよ好成績をおさめることができた方は「よしっ、もっと高い場所で頑張ってみよう!」とついにプロ昇格を決意することになるでしょう。

おめでとうございます、いよいよあなたもプロ選手の仲間入りです!

しかしそれを決定するのは残念ながら私ではありません。

そう、あなたは『プロ登録を申請する資格』を与えられただけにすぎないのです。申請をして認められるかどうかは、すべてJB(日本バスプロ協会)本部の判断にゆだねられています。ちなみにプロ昇格を決める最大の判断材料は『その者がプロ選手として公の場においてふさわしい立振る舞いをできる人物かどうか?』だと私は思っています。ご存じの通り、現在ブラックバスを取り巻く環境(世間の風潮)は極めて悪い状態です。そんななかで、単にブーマー的な理由だけでプロを名乗る者は正直言って必要ありません。バス・トーナメントを通じて純粋にスポーツフィッシングを楽しみ、さらにはヤングバサーの模範ともなるべき人物だけに『プロ選手』の称号が与えられるのです。そのため各JB・NBC役員による面接が実施されます。もちろん面接という少しの時間では、本当に適正のある人物か判断するのは難しいかもしれません。そこで特に厳しかった2001年度の例をあげてみます。
以下はJB・NBC本部から「ちょっと意見をお願いします」といって送られてきた資料です。これは要するに論文試験問題ですね。資料1・2は全員に送られ、資料3についてはジャパンプロシリーズ最終戦で私を含むJBジャパンの選手に手渡されたものです。あなたはこれらの資料についてどう思いますか?

この質問をぶつけて、最終ステップといたします。

自分自身がどういう意見を述べられるのか?
じっくり考えてからプロへの道を歩んでみてください。

クリックで拡大します

クリックで拡大します

クリックで拡大します

私(JIJI)の意見

私(JIJI)の意見

私(JIJI)の意見

最後まで読んでいただきありがとうございました。ここまでのステップを積み重ねてきたあなたとは、良きライバルとしてプロトーナメントシーンでお会いできることでしょう。その日を心より楽しみにしています。

2000.12.21