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【タマのひとり言】2002年7月27日〜10月10日

2002年10月10日 『小豆島(しょうどしま)山岳霊場巡り』

                     (文中に挿入されています小さな写真をクリックすると大きめの写真が見れます)


10月4日(金) 快晴。
午前9時20分発の『小豆島急行フェリー』で、小豆島へと渡ることにしました。小豆島へのフェリー運航時間は片道約50分です。
天候は秋とは呼べない程の日本晴れで、気温は27度近くもあったでしょうか。
私はこの季節には不似合いな、単パンにTシャツというまるで真夏のような出立ちで旅に出たのでした。
その格好はともかくも、私にとっては中学校の卒業旅行以来31年ぶりの訪島になります。

今回の目的は、洞穴探検と瀧めぐり…。
「何処かへのぉ〜んびりと旅をしたいなぁ〜。どうせ行くなら洞窟とか瀧のあるところへ…」と考へ、ひょんなことから瀬戸内海の島々をインターネットで検索していると、小豆島の八十八ヶ所霊場の内、いくつかが『山岳霊場』になっているのを見つけるのでした。
しかも、それらのほとんどが自然の洞窟をそのまま本殿としていることも…。

「これだっ!」
と思い立ち、島内は車での移動だし、周囲も狭い島のことだからと案外気楽に周れるのではないか…。
などと出発したのが・・・実は大間違いでした…。

この後、実際に山岳霊場巡りをし、その安易な気持ちは見事に吹き飛んでしまうのです。
これではご覧になっている人には、なんだかさっぱりお解りにならないでしょうから、まずは小豆島のご説明から始めさせていただきます。

瀬戸内海には数多くの島がございますが、その中でも小豆島は淡路島に次ぐ大きな島で、周囲は約140km、面積にして170平方kmほどあり…、と言っても見当がつかないでしょうから、琵琶湖の半分ほどの大きさと言った方がわかり易いでしょうか…。
とにかく、それくらいの大きさなのです。

島全体は花崗岩からなり、その上に安山岩や集塊岩が覆う形で島を構成しております。
そして島全体が自然公園に指定され、瀬戸内海一の風光を誇っております。
人口は約4万人で、香川県の一部となっており、土庄(とのしょう)には、この島が一躍全国的に有名になった壷井 栄の小説『二十四の瞳』の銅像が建っています。
名産としては、"小豆島そーめん"や"マルキン醤油"、"オリーブ"等が有名です。

歴史・神話として知られる『古事記』によれば、男女二伸が本州を産み、後に吉備児島を産み、次に小豆島を産んだと記されているようです。

何故、小豆島にも四国のように八十八ヶ所があるのか?
伝説によると、弘法大師(空海)が讃岐の国(さぬき、現在の香川県)より都への往復の途中、小豆島に立ち寄られ、修行とともに水利事業などを通じて人々を救われ、その霊場が今日の『島八十八ヶ所』になったと語り継がれているようです。
まぁ、小豆島の説明はこれくらいにして、さっそく旅を続けることにしましょうか…。

とにかく、その"島八十八ヶ所"の中でも『山岳霊場』と呼ばれている霊場を今回は訪ねてみようと旅を始めたのでした。
山岳霊場…、その数にして14カ所あります。周囲の狭い島のことですから簡単に周れるだろうと高を括っていたのが実は大間違いの元でした。

まず目指したのは、その中でも最も有名な山岳霊場であり、第一番霊場でもある『洞雲山(どううんざん)』から第二番の『碁石山(ごいしやま)』、そして第三番『観音寺』の奥の院である『隼山(はやぶさやま)』に至る山岳ルートでした。
手元にある安易な地図を頼りに目的地を目指すのですが、なんせ山岳霊場と呼ばれているだけあって、霊場の建てられている場所はそのほとんどが山頂付近であり、そこまでの山道や細かい脇道がさっぱり解らないのです…。

迷いに迷った挙句、やっとのことで辿り着いたのが、第三番霊場である『観音寺(かんのんじ)』でした。
ここで寺の方にこの山岳ルートへの道を尋ね、それが第八番である『常光寺(じょうこうじ)』からさらに山頂に向かって何処までも登り続けたところにあることを知るのでした。

今来たばかりの道を引き返し、何度も往復を繰り返して、やっとのことで『常光寺(じょうこうじ)』に入る狭い脇道を見つけるのでした。
そして、その後は教えられた通りの何処までも続く狭くて細い山道で、対向車でも来ようものなら、たちまち両車ともその場で立ち往生するしかないような道でした…。
道標もほとんど無いその道を、ただただ自分の感を頼りにドンドンと走りつづけるのです。

しかし、その山道は何処までも片側は崖か溝が続き、そしてもう片方はそびえ立つ岩壁という道で、しだいに生い茂る木立に太陽の光も徐々に遮られ、運転している私は、
「ここで対向車に遭遇したらどうしよう…」
「この道が山頂近くで行き止まりになって、Uターンも出来なくなっていたらどうしよう…」と、ドンドン不安で心細い気持ちになっていくのでした…。

そして、やっとの思いでたどり着いたのが『洞雲山』の駐車場でした。ここから『隼山』『碁石山』へはハイキングコースになっていると書かれてあったので、ひとまずは車を駐車し、最初の霊場である『洞雲山』へ向かったのでした。

歩き出してすぐに私の目に飛び込んできたのは、切り立った岩壁に自然に出来たのでしょうか、数多くの洞穴と、その前に周りの岩肌とは違い、その白さが一際浮き上がって見える観音像(帰りにもう一度立ち寄り、実は地蔵菩薩であることを知るのですが…)でした。
私の感想としては、
「うぅぅ〜ん。まるでここは日本ではなくて、アフガニスタンにあるバーミアンの洞窟のようだ…」
と…、行ったことも無いくせに、まるで異郷の地を旅しているような気持ちになるのでした。
                          洞雲山

そんなことに驚き、関心していた私はまさに「タマちゃん」ならぬ「アマちゃん」でした…。
その後、山道の向こうにある少し開けた場所にそびえ立つ屏風のような岩壁を見上げ、その岩壁の洞窟を利用して建てられてある『洞雲山』を見つけ、言葉も出ないほど驚愕してしまうのでした…。

灰色にくすんだ岩肌に出来た大きな自然の洞穴は、樹齢300年とも言われている根幹5米もの老杉に周りを取り囲まれ、その洞穴に色鮮やかに、しかも穴ギリギリまでを利用して器用に建てられている寺院こそ、小豆島第一番霊場の名に相応しい『洞雲山』でした。

周りの岩肌と洞窟自体が灰色だったせいなのか、その朱色に塗られた寺院の色彩の見事さにも唖然としてしまいました。アフガンのバーミヤンから、今度は一気に中国の『西遊記』の世界に時空を越えてタイム・スリップしたような錯覚に捕われるのです。

ほの暗い堂内には仏教を守護する四天王の一尊である『毘沙門天(多門天)』が祀られており、密教では福徳財宝をもたらす本尊として信仰されている為か、財布に入れておくと「お金に恵まれる」と言う縁起の良い「福守」として"五円玉"が置かれてありました(もちろん一枚貰って私の財布に入っています。微笑)。
                          洞雲山

この『洞雲山』は、そのたたずまいも然ることながら、毎年6月1日から50日間位の間、その本殿横の岩肌に、太陽の光で観音像が浮かび上がることで大変有名であり、これを『夏至観音(げしかんのん)』と呼び、高松のTVニュースでも毎年のように報道されていることを思い出しました。
また、冬至の頃には、今度は月の光りで観音像(『冬至の観音』)が浮かび上がるとか…。
しかし、この険しく淋しい人里離れた山奥まで、誰が好き好んで冬の夜にわざわざ見物に来るというのでしょうか…。
                          洞雲山

『洞雲山』から『隼山』に至るコースの途中に小さな展望台があり、ここから観る瀬戸内海の風景は最高でした。
                          ミニ展望台

そして『洞雲山』の駐車場から300米ほど離れた場所に『碁石山』があるのです。ここも洞窟内に御本尊である『波切不動明王(なみきりふどうみょうおう)』が祀られていました。洞窟を出たすぐ横手の岩壁に取り付けられた、修験者用と思われる鎖をよじ登った先の崖のてっぺんにも、下記の写真にあるような『波切不動明王』の石像が祀られてあるのでした。ここからの景色も最高でしたが、この波切不動明王のすぐ後ろは断崖絶壁になっているのです…。(寒…)
                         波切不動明王

小豆島フェリーで『草壁(くさかべ)港』に到着したのが午前10時20分。計画では午前中の早い時間で上記の三霊場を周れる予定でしたが、道に迷ったりいろいろと時間がかかってしまった為に、『碁石山』を出た時は既に2時半にもなっていました。

昼食もまだ取っていなかったので、次の目的地の山頂レストランで食事を取る為に、今度は日本三大渓谷美で知られる『寒霞渓(かんかけい)』へと車を走らせるのでした。

1600万年前をピークとした火山活動、地殻変動、そして1300万年前の火山活動、その後主に第3期の火山活動により角礫を含んだ疑灰岩が堆積し、浸食作用により、現在の景勝地寒霞渓が生まれたと伝えられており、この山頂へは標高差317米、全長917米というロープーウェイを使って登って行くことにしました。
                       寒霞渓ロープウェーから

二百万年の歳月が創造した渓谷美の寒霞渓は、小豆島が世界に誇る景勝地であり、その深い渓谷を眼下に観ながら奇岩・怪岩の間をすり抜けて行く空中散歩はまさにスリルと感動そのものでした。この時期はまだ紅葉は始まってはいませんでしたが、後一ヶ月半もすれば四国随一の紅葉を眺める為に本州・四国から『観光客』が大勢押し寄せて来ることでしょう。

山頂レストランで昼食(うどんセット\1200)を食べ、レストランの窓から小さく見えていた『あずき神社』をお参りして、1億円かけて建てたというご自慢のトイレで用を済ませ、また片道5分のロープーウェイを降りていくのでした。
                         あずき神社

その後、車で走ること5分あまり。山中に断崖・奇岩の多く観られる参道を杖を頼りに歩きながら行き着いた所が、自然の岩の門があることからそう呼称されている第十八番霊場『石門堂(せきもんどう)』。こちらの御本尊は『勝軍地蔵菩薩』で、"北向きのお地蔵さん"とも呼ばれており、特に開運、勝負ごとに"おかげ"があると言われています。
僧坊の奥には『阿字観道場』、『不動出現の滝』もあり、修行道場としても最適の霊場であるらしいです…。
                          石門堂

石門堂を出ると、車で2分位のすぐそばに『佛ヶ滝(ほとけがたき)』があり、
                          佛ヶ滝

そして本日最後のお参りとなる『清滝山(きよたきさん)』に至るのでした。
                           清滝山

当山は海抜500米の高山で、小豆島霊場最高の霊地と言われているそうです。今でこそ自動車道が出来たことから参拝が便利になりましたが、奇巌が屏風の如くそそり立つその下に二窟あり、一つは『慈悲窟』にて"安産延命地蔵菩薩"を安置し、一つは『降魔窟』にて立像の不動明王を奉祀してあると案内書に書かれてありました。

ところが『清滝山』に到着したのが午後4時45分。小豆島の霊場はほとんどが5時で閉門するらしいのです。
残念そうに帰ろうとしている後ろから、寺を管理していると思われる人の良さそうなお婆ちゃんに優しく声を掛けられ、幸運なことに拝殿へと案内され、その上『おつとめ(加持祈祷)』まで受けられることになるのでした。

拝殿の扉を開くと扉のすぐ横に老松を生きたまま彫り上げたという『福壽大黒天尊像』が祀られており、大黒天の台座の下は松の根となり地中深く今でも伸びていると教えていただきました。
正面に目を向けると、何処までも続くかと思われるような暗ぁ〜い洞窟になっており、その先は案内書通りに二窟の拝殿になっており、ようするにこの拝殿は洞窟で出来た三階建ての霊場になっている訳です。その二階部分と三階部分は洞窟内に取り付けられた鉄製のラセン階段で繋がっているのでした。
                          清滝寺 

本当は小豆島の東側には後一ヶ所山岳霊場があるのですが、既に時刻も5時を少し過ぎており、明日一番でもう一度ここまで引き返すことにして、一旦島の西側にある宿泊地『リゾートホテル オリビアン』を目指して、小豆島の山々を横断して走っている"スカイライン"を通り、一路ホテルのある地『馬越(うまごえ)』へと車で向かうのでした。
                       オリビアン客室にて



10月5日(土) 快晴。
昨日の山歩きで、「身体中が筋肉痛かな…」と思っていたのですが、昨夜のホテルでの夕食(讃岐牛のステーキ、鉄板焼き)のお陰なのか、それとも天然温泉露天風呂のお陰なのか、心配しているほどの筋肉痛もなく、朝風呂にユックリと浸かり、朝食を済ませた後に、また小豆島東側にある山岳霊場第八十一番『恵門ノ瀧(えもんのたき)』へと急いで車を走らせたのでした。

目的地までの道のりが片道20分かかるという気持ちの焦りがあったのでしょうか、途中で香川県警がやっていた"ネズミ捕り"の検問に引っ掛かってしまい。青キップを切られてしまうのです…。
「しかも時速57kmで・・・・。」
そうなんです、小豆島の住宅地は制限時速が40kmなのです。60キロ以下で、まさかスピード違反で捕まるとは考えてもいませんでした。そう言えば、今考えると他の車が妙にノロノロと走っていたような気もするのですが…。

しかし、おかしなことに住宅地を離れ、山中に入るとここでは制限時速が50kmになるのです。これって逆じゃないの…?

しかし、これで今日の"禊祓い"を済ませたと思えば後は気が楽なもの…。と気持ちを切り替えてひたすら走り続けるのでした。

またまた今日も昨日同様に道なき道である山道を走り続けて、やっと辿り着いた山頂に『恵門ノ瀧』はありました。ここも中国風の朱色で彩られた豪華絢爛な建物になっており、修験者用の鎖が本堂に続く崖に掛けられていました。
私はその鎖をよじ登るのですが、そんなことをしているのは私ひとりでした…。(悲…)
他の参拝者はその崖の横に作られてある、ちゃんとした石段を登っていくのです。
                          恵門ノ瀧

ここでも又『おつとめ(加持祈祷)』を勧められ、受けることになるのですが…。昨日は最後の参拝の霊場で『おつとめ』を受け、今日は最初の霊場で『おつとめ』を受ける。
なんだか不思議な気持ちでした…。

こちらの本殿も見事なくらいの大きな洞窟内に作られており、そこには加持祈祷用の護摩壇の他、御本尊である立派な『厄除け不動明王』が祀られており、弘法大師が百日間ココにこもって修行したという"御祈祷所の道場"になっておりました。その"おかげ"の大きさからなのか、遍路(へんろ)は勿論、全国津々浦々から何十万人もの信者が御祈祷の為に参拝するらしいと案内書には書かれてありました。
                          恵門ノ瀧

そして今度は、昨日の宿泊地近くにある山岳霊場を目指し、引き返して行くのです。

まずは第七十二番霊場『滝湖寺(りょうこじ)』の参拝を済ませ、
「さぁっ!」
次に向かうのは小豆島霊場の中でも最もその道のりが険しく、今回のツアーで絶対に行きたかった霊場。そうココだけは参拝したくとも本殿まで続く石段がなく、岩壁に掛けられてある鎖を使ってよじ登るしか本殿に行く手立てがないという小豆島唯一の行場。
第七十二番霊場の奥の院である『笠ヶ滝』です。
登りつめたところにある本殿は、やはり洞窟を利用して出来ており、その中には六角形の木枠をはめ込んだ"くぐり岩"があり、そこをくぐった者は願いがかなうと言われているそうです。また別名"縁結びのくぐり岩"という噂も高いとか…。
                          笠ヶ滝

次は小豆島西側の中央部に位置している第四十八番霊場『毘沙門堂(びしゃもんどう)』、修験の道場として神秘的な霊気がただよっている四十七番『栂尾山(とがのうさん)』、島内唯一境内地の湧き水が日本の名水百選に選ばれ"湯舟の水"と称されている四十四番『湯舟山(ゆぶねさん)』に向かいます。
「がっ」
ここまでの道程も、これまでの道程も、すべてが昨日同様に険しく、狭く、走行困難であったことは言うまでもありません。
                          栂尾山

そして、やはり山頂ちかくの洞窟を利用して建てられている霊場であり、奥の院の岩場には霊泉があり、龍の口から霊水が流れているところから古くは『瀧水寺』と呼ばれていたこともあるそうですが、そこからの夕陽の眺めは八十八ヶ所中でも比類なき場所と噂の高い、第四十二番霊場『西の瀧』に向かうのです。
この時、時刻は既に午後3時近くになっており、今日も昼食はまだ取っていません…。
そしてココへ向かう道も解り辛く、途中何度も田んぼ道や、民家の私道に迷い込みました…。
なんとかようやく辿り着いた『西の瀧』では、龍の口から流れ出る霊水をいただき、元気をつけて次の霊場を目指すことにするのでした。
                          西の瀧

西の瀧から山頂を横切るように車を走らせること10分位。海抜四百米のところに深山幽谷の谷間の霊場として知られる、四十一番霊場『佛谷山(ぶっこくさん)』はありました。
眼下には瀬戸内海が開け、遥かに四国本土の名勝、屋島(やしま)五嶮山(ごけんざん)の風光が望める景勝地であり、本堂はやはり洞窟内にありました。その洞窟に一歩足を踏み入れると、ココにも薄暗い洞窟の中から清水が沸き流れ出る霊泉がありました。
                           佛谷山

佛谷山の参拝を終えた時は4時近くなっていました。

「そうだっ!霊場は5時までなんだ…」
と、今回の山岳霊場最後の目的地であり、唯一山中ではなく海岸沿いにある洞窟で、昔から首から上の病が治る"おかげ"が多いと伝えられている、第六十番霊場『江洞窟(こうどうくつ)』に向かって車を急がせるのでした。

ここは本当に本殿のすぐそばが波打ち際になっており、とても小さな霊場でしたが、蓄膿症・眼病・耳病等の方が多く参拝に訪れるそうです。お悩みの方はぜひ一度参拝してみてはいかがでしょうか…。
不思議なことに、ここの本殿の洞窟内の岩肌には直径2〜3米はあろうかと思われる大きなまぁ〜るい穴がポッカリと空いており、まるでその穴を塞ぐかのように大きな丸い石が栓のようになっているのです。この光景を見た私は、映画『インディー・ジョーンズ』を思い出していました。
                          江洞窟

しかし、そのような大きなまぁ〜るい石は、そこだけではなくて本殿近くの岸壁のいたるところに、まるで埋め込まれたように半球だけが岩壁の岩肌から顔を出し、その不思議な姿を晒しているのでした…。それらの見事に丸い大きな石は、なんだか地球上の物ではないような気がして、実に不思議な光景でした…。

全ての山岳霊場巡りを終えて、『土庄(とのしょう)港』フェリー乗り場に到着した時には5時近くになっており、ここまでの二日間の走行距離は約150kmでした。
5時50分の出航を待つ間に近くのホテルでやっと今日の昼食(ミックスサンド)を取ることが出来たのでした…。

今回の旅を終えて、私は知らないが、日本にはまだまだ不思議な場所、おもしろい場所等が沢山あるのだろうなぁ〜と、つくづく感じました。
そして日本に、しかもこんな近場に、このような不思議なお寺が沢山あったことにも関心いたしました。

ここなら島を一周しても大して時間が掛からないし、迷いようもない場所だから…。
「いつかみなさんもお誘いいたしますので、その時は一緒に不思議な旅をしましょうネ!!」
って、いったい誰に向かってしゃべっているのやら…。(笑)
(しかし、制限時速40kmの"ネズミ捕り"には気を付けましょうネ…。)

最後に『タマの部屋』をオマケで公開いたします。
こんな部屋で毎日一人で『遠トリ』をやっています…。
                         タマの部屋

2002年7月27日 『今日のタマのひとり言…!!』

あのね、、、。
みんな答え答えっていろんな人に訊いたり、いろんな場所を訪ねたりしているけど、、、。
答えは何処かから「ピョン」ってやって来るのでも、誰かが「ホラ」って教えてくれるものでもないんですヨ。
 
「じゃぁ何処にあるの?」って、、、。
 
それは全部、初めからあなたの中にちゃんとあるんです。
気付いていないだけ、訊こうとしていないだけ、そこにチャンネルを合わせようとしないだけ、、、。
 
だから何処かへ行ったから自分が変わったなんてないんです。
誰かと話したから私は変身できたなんてないんですよ。
本当は「オギャー」って産まれた時から、全部あなたに備わっている能力なんですから…。
 
それをあなた自身が気が付かず、表に出そうとしていないだけなんですヨ。
 
調整師ってのは、それをほんのチョッピリお手伝いするだけなんですヨ、きっとネ。
チャンネルを4チャンから6チャンにするようなもんかな…。
でもこれも、そのチャンネルの付いたTVがあるから出来るので、チャンネルのないTVにチャンネルを付けているのではないのです。
 
だから誰も偉くない…。
もし偉い人がいるとしたら、それは、それに気付いたあなた自身です。
「そうだチャンネル変えて、違う番組観よう」って・・・。
 
電波はいつも絶え間なく宇宙を飛び交っています。
4チャンネルの電波も、6チャンネルの電波も、そしていろんな電波が・・・。
でもそれらの電波さえも、あなたが地上からチャンネルを4とか、6とかに合わせるから受信できるのですヨ。
 
「ネッ!!」
だから一番偉いのはあなたなんですヨ。
どうせなら楽しい番組にチャンネルを合わそうヨ…。
 
あのネ、、、人生は1本の映画(芝居)みたいなものですよ、きっと…。
そして、その映画(芝居)の主人公はあなたです。
後の登場人物は、全て所詮あなたを引き立てる為の脇役でしかないのですヨ。
だからどんな出来事も、そしてどんな登場人物も、全てが『人生』という映画であなたを輝かせる為に起こり、そして登場してきたのです。
 
映画やお芝居も、最初から最後まで平々凡々なストーリーじゃ面白くもなんともないでしょ…。
だから山あり谷あり、そしてアクションありに、恋愛・喧嘩・失恋ありの、涙に笑いに感動ありの、ハラハラ・ドキドキな波乱万丈のストーリーが面白いのです。
 
これからもいろんな出来事が起こり、そしていろいろな人物があなた主演の映画には登場するでしょうが、悪役は精一杯に意地悪を演じることで、あなたがより一層輝いて見えるのです。
悪役になった人は、あなたの為に一生懸命に意地悪を演じているのですヨ。
 
面白い話が一つ、、、。
例えば飛行機って飛ぶ時に風(空気)の抵抗を受けますよネ。
でも、この時パイロットがその抵抗が怖いからってエンジンを弱めたり切っちゃったりすると、飛行機はたちまち失速して落っこちちゃうでしょ…。
より高く飛び立つ為には、その抵抗に向かってエンジンを全開にしないと上昇気流に乗れないし、飛び立てないですよネ。
 
だから人間も何かやろうとすると、いろいろな抵抗を受けるんですよネ、きっと。
だからってそこで諦めてちゃぁ〜、この飛行機のように失踪して落っこちちゃう…。
実は抵抗を受けた時がチャンス・・・!
 
そう考えれば、より高く飛ぶために、そして上昇気流に乗る為には、その抵抗すらも自分の味方に付けちゃわないと、きっと人生って高いところ(楽しいところ)を飛べないのかなぁ〜…って・・・。
 
「なぁ〜んだぁ〜、私の為に意地悪してたんだ…。」
「私が高く飛ぶ為に邪魔をしてくれてたんだ…。」
「私の人生のドラマを面白くする為に意地悪してるんだ…。」

って、そう考えれば、誰も恨むことってなくなっちゃいますよネ。
私は『塩竃ツアー』から帰ってからは、そう考えることにしましたヨ。(なるべくね…)

そうやって最後は、
「あぁ〜、面白かった…」
って笑って終わる1本の映画にしましょうネ。
「でもネ…。」
 
たとえそれに気が付かなくたって、あなたはあなたなんです。
そのままで完璧なんですヨ。
そのままの自分を好きになってあげてくださいネ。
だってあなたを変えられるのは、あなた自身しかいないのですから…。

過去の『タマのひとり言』
2001年12月30日〜2002年3月14日迄

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2001年8月21日〜2001年12月18日迄

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Last Update : 2002/10/10