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【タマのひとり言】(体験談2003年3月号掲載)

2002年12月23日 『タマのぶらり、ぶらぶらひとり旅!』


今回のひとり旅は12月2日から20日までと、随分と長い旅になってしまいました。
さすがに旅慣れているわたしでも、ちょっぴり疲れたかな…。
しかし、あいかわらず不思議で楽しい旅になりました。
 
一つ目の不思議は、前半は大好きな札幌でショッピングや、ジンギスカン・札幌ラーメン等わたしの大好物の食べ歩き、そしてアチコチの温泉を周っていました。しかし、旅の途中でPH会理事会の為にわたしは一旦函館入りしたのです。

翌日、函館から東京へ飛行機で飛び立ち、到着ロビーまでの送迎バスに座っていると、
「タマちゃん!」
と私の座った座席の横に立った女性から声を掛けられたのでした。
その女性は函館のPH会員さんでした。
 
「あっ!○○さんじゃないですか…。どちらまで…?」
と返事を返したのですが、職業柄か他人の名前・顔を覚えないはずの私が、その人の名前と顔はどうやら覚えていたらしいのです…。
そのことも実は大変不思議でした。

「タマちゃん、どこから乗ってきたの?何処へ行くの?どうして9月の函館の時に飲み会に来なかったの?」
と矢継ぎ早に質問の嵐でした。
しかし質問をしたかったのは私の方だったのですが、到着ロビーまでの数分間の間に詳しいお話も出来ず、バスを降りると同時にお別れをいたしました。

そして東京で誕生日の前々夜祭をエネキャンたちと楽しんだのでした。
 
翌日の理事会、講習会も終えて、翌々日ホテルの自室で目覚めると外は信じられないくらいの銀世界に一変していました。
その時私の脳裏には、去年の年末、札幌で大雪に降られて飛行機が2日間に渡って欠航した光景がありありと浮んでいました。そしてまさに私の想像どおりになってしまったのでした。

「思ったことは実現する!と普段から人に言っているのだから、この結果は自分が招いた現象かもしれませんネ…。
 
しかし、運良く予定より4時間遅れで函館行きの飛行機に乗ることが出来ました。
後半も温泉巡りと函館での映画鑑賞や神社巡りに時間を費やしたのですが、ここでも不思議なことに、東京での奇遇な再会と同じように、会うはずの無い人にバッタリと出あってしまうのです。
 
函館に到着した私は、ホテルにチェックインするには時間が中途半端なので、映画を1本観て夕食を取ってからホテル入りしようと計画していました。
函館には珍しく雪がチラチラと降っていました。

その雪の中、ましてや夕方の淋しい函館駅前を『シネマ大門』に向かって歩いていったのです。
観たかったのはトム・クルーズ主演の『マイノリティー・レポート』でした。
がっ、放映時間まで1時間待ちでした…。
しかたなく、その裏にある『函館東宝会館』に向かったのです。
しかし、こちらの放映時間は更に遅く、1時間40分待ちの状態でした。それなら新築の『シネマ大門』のロビーでコーヒーでも飲みながら時間を潰そうと思い、東宝会館の扉を開けて引き返そうとしている私の背中に向かって、
 
「あっ!玉川さんじゃないですか? あぁ〜、やっぱりそうだ。こんなところで何やってんですか?」
と、今度は札幌のPH会員さんで調整師の資格を最近取られた治療家の方でした。

「あれまっ!○○さんこそ。そうか、函館にはお仕事で来てるんですネ」

「えぇ、すぐそこの宿をいつも常宿にしているもんで…。玉川さんこそ、どうして?」

「わたしはただの観光ですよ」

「いやぁ〜、そうでしたか。こんなところで会うなんて…。ところで玉川さんはよく北海道に来られるんでしょ?函館に来る時は声を掛けてくださいよ。みんなもタマちゃんと飲みたいって話をしてるんですよ」

「えっ!!・・・・・」

二度に渡って、お二人から同じような意外な質問をされ…、私は返答に困ってしまうのでした…。
 
みなさん、どうしてこんな偶然が二度も起きるのでしょうか?
偶然は無い、全ては絶妙のタイミングで必然的に起きていると私は思っています。
ここにきて、本来なら出会うはずもないこの両名の方とお会いしたという事実も、必然的に絶妙のタイミングで起きたことなのでしょうか…?
 
その後函館から大阪に飛んで前田邸に一泊し、翌日の京都『プチ調整教室』を終え。
今度は前田さんの車で、前田さんご紹介の和歌山県の市江崎温泉へと向かうのでした。
 
前田さん曰く、半島に突き出している場所柄の為か、本来ならば釣り客が多く訪れるホテルのはずなのに、何故かソコには不思議な人たちが集まってくると言うのです。
気功家や宗教家、それに私たちのような訳の分からない連中のことなのでしょうネ。(笑)
 
そのせいかそのホテルのご主人が、これまた不思議な話が大好きというばかりか自らも大変不思議な出来事を数多く体験されているそうなのです。
その中のひとつに、毎月決まった日に不思議な現象が起きるという話がありました。
 
ある宿泊客に因んだ話なのですが、
その方は、なんでも奈良の方の有名な神社の氏子代表をされていた方で、引退後このホテルを愛し、ホテルの一番見晴らしのいい部屋に半年間に渡って泊まり続けていたらしいのですが、その後他所で病死をされてしまうのです。
(このへんの詳細は、主人の夜話で私がもっと詳しく訊いておけばよかったのですが、まさか書くことになるとは思ってもいませんでしたので、さだかではありません…)
そして自分の骨は、この市江崎の海に散骨して欲しいと遺言を残し、それは実行されたのだそうです。
 
その後、その方の『月命日』の夜になると不思議な現象が数々起きるというのです。
たとえば、ちょうどその『月命日』の日に折り良く、ある電気設備関係の団体が宿泊していたのでした。
そしてその日の夜、点灯していた照明が「ポン、ポン」と一つづつ順番に消えていったそうなのです。そこでその客たちにも事情を打明け、翌朝ホテル中の電気を隈なく調べてもらったところ、不思議なことに何の異常も見つからなかったというのです。
その他にも不思議な音がするとか、いろいろ聞かされました。
 
こんな話を事前に前田さんから聞かされちゃぁ、私の好奇心が騒ぎ出し、その『月命日』の日を選んで行かない訳にはいかないのです。(笑)
 
ところで、このホテルの真下は天然の洞窟になっており、なんでも昔は『龍神』様を祀っていたのではないかとも聞かされていました。
『龍』と聞かされては、私は尚更血が騒ぎ、行かない訳にはいかないのです。(笑)
 
その他にもこのホテルのご主人から直接、夜の宴の後に、
「自分が苦境に立った時、いつも何かに守られ、助けて貰っているような気がする…」
と、過去の不思議な体験を数多く語っていただきました。
それらは大変興味深く、私の好奇心を十分に満たしてくれるものでした。
 
その気になれば書きたい不思議な話しはもっともっと数あるのですが、あいにく酒を互いに酌み交わしながらの『主人の夜話』として6時間に渡って聞かせていただいたことですので、これ以上は、ここでは書くことを遠慮しておきます。
興味のある方は、直接宿泊した折にお尋ねください。
と言っても、ご主人は気が向かないと不思議な『主人の夜話』はしないそうですが…。
 
私の場合は、以前ここに一度訪れている前田さんがこちらのみなさんに大変気に入られている為なのか、すんなりとまるで旧知の友のように迎えて頂き、容易く聞かせていただけたのだと前田さんの人徳に感謝しています。
 
せっかく『月命日』を選んで訪れたにも関わらず、結局は何事も起こることはありませんでした。
と言っても、それはこの3次元の世界での話であって、実は他の次元では何かがうごめいていたのかもしれませんネ。

現に不思議な現象が、その翌日になって起きることになるのです。
 
翌朝、少し遅めの朝食をいただいた後、ホテルのご家族全員に前田さんとの『W調整』をやらせていただきました。
ご主人を調整していると、私の脳裏に「ツバメ」が飛び交っているシーンが見え隠れしているのです。それが瞬間的な映像なのか、ずっと観ていたのかは私にも分からないのですが…。
もちろんそのことは調整後にご主人にもお話をいたしました。
 
前日に一緒に宿泊されていた一人のご婦人(前田さんのクライアントさん)を『W調整』していましたので、都合5名の方をWで調整させていただきました。
 
全てが終わって、
「さぁ〜それじゃぁ下の洞窟へ行きましょうか」
という話になりました。
 
私はここへ来る途中の高速のドライブインで何故だか『天然塩』を買っていたのでした。
最初は前田さんから「月命日に奇妙な霊現象が起きるそうだ」とだけ聞かされていましたので、ホテルに来るまではまるで『ゴースト・バスター』のような気持ちになっていたのです。
ところが昨夜ご主人から直接お話をお聞きした後となっては、むしろ供養とか“ご挨拶したい”という気持ちの方が強くなっていましたので、泊まった部屋で『塩』を使うことはありませんでした。
 
しかし、その『塩』は無駄にはならず、ご主人に『酒』を1本いただいて、そこにいるであろうと語られている『龍神さま』への奉納に使用させていただきました。
と言うことは、『塩』は初めからこの為に買ったものなのかもしれないですネ。
 
この洞窟も前田さん曰く“不思議なエネルギー”でしたが、これも「縁」ある人だけが直接感じてくればいいと私は理解していますので、クドクドとここで書くのは控えておきます。
どうしてもと希望される人は、前田さんにでもお尋ねくださいネ。(笑)
 
その後、私たちは昼もだいぶ回った頃にホテルを後にしたのでした。
船着場まで送ってくれたご主人と別れ、前田さんの車にクライアントさんと3人で乗った瞬間から私は喉の奥の方、ちょうど扁桃腺のあたりに熱気というか、熱い塊、例えて言えば熱い痰のようなものを感じていました。

「ん…、なんだろうか…?」
と不思議に思うのですが、いつも私は思うだけで何かをやるわけではありません。(笑)

その塊が徐々に喉から下に降りてくるように感じられるのです。そして私の胸の下あたり、ちょうど鳩尾(みぞおち)のあたりで留まったように思った頃から、その個所に痛みを感じるようになっていました。
 
前田さんのクライアントさんを漁港近くのJRの駅で降ろし、一路高速のインターを目指してひた走るのですが、なんだか車内が妙に寒々としているのにようやく気が付いたのでした。
 
「ありゃぁ〜、ヒーターのメーターが全然上がってへんやん…。タマちゃん、寒ぅ〜ないか?」

「寒いですよぉ〜。ただでさえ私はトイレが近いんですから…。なんとかしてくださいヨ」

「なんとかせぇ〜言うてもなぁ〜…。何処か窓が開いてんのとちゃうやろなぁ〜」

と言う前田さんのひと言で車内を調べるのですが、どの窓もピタリと閉まっておりました。
 
ここへ来る時は、ヒーターの熱気の為に上着も脱いでいたのに、今は寒さの為に上着を脱いで膝掛けにする始末でした。それでも車内は、特に足元はドンドン寒くなっていくのです。
車のフロントガラスも車内の寒さのせいか、我々の吐き出す息で拭っても拭っても曇る一方でした…。
 
「前田さん、も、漏れちゃいそう…」

「タマちゃん! 高速に乗ったらすぐドライブインに入るから、それまで辛抱しぃや…」

「は、はい…。で、でも…」
 
ところが高速に入るといきなりヒーターが「ゴ―」という音を立てて唸り出し、少しづつ車内は暖まっていったのでした。
それはまるでその土地を離れることで、なにかの除縛から解き放たれるかのように…。
 
その日は、前田さん宅にもう一泊しました。
そして二人で酒を飲みながらアレやコレやと話している内に、私は身体の何処かで、このことを既に予知していた自分がいることに気が付きました。
“きっとアソコを離れないと、この寒さからは解放されないであろう”と…。
“今晩は、きっと新幹線に乗れずに前田さん宅に泊まるであろう”と…。
“この旅に関して二人で話を今晩するんだろう”と…。
そう自分の何処かが感じていたことに気が付いたのでした。
 
そして最後に私が気になっていたことを確認する作業をしなければならなかったのです。
そうです、鳩尾の痛みでした。

いっきにシャツを胸までたくし上げて、
「前田さん、見てもらえますか。ここです、ここ。車の中で痛いって言っていたところ…。どうにかなっていますか?」

「ん…。タマちゃん、赤こぉ〜に痣みたいに、なんや内出血したみたいになってるでぇ〜…」

「へっ!・・・・」
 
鏡に写して観たわたしの胸の真ん中は、確かに前田さんが言うように内出血した後のように痣が出来ていました。
そして触ると、特に押さえると奥の方まで痛むのです…。
 
「タマちゃん、また掻いたんとちゃうのんか? 額の真中も、よぅ“痒ゆ〜ぅなってきた”って言いながら掻いて赤こぅなってることがあるやんか…。それともまた何か変なモンを貰うてきたんか…、どっちかやなっ!」

「変なもんを貰うってきたって…。まぁ、今はワカランからいいです。何時かそれも分かる時が来るのかもしれませんしネ…。ワカランままかもしれんし…。(笑)」
 
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この痣の正体は、実は私が考えていたよりも案外早く分かる時が訪れたのでした。
長旅の翌日は、実はゴースト・バスター木村さんの『三面大黒天』月祀りを予約していました。
 
自宅での『遠トリ』を終えて、マンション1階の事務所に降りてみると、木村さんがちょうど車でやって来るところでした。
会うなり、いきなり、
「おっ、玉川さん、また変わりましたね。何か良い事がありましたか?」
と言うのです。
「えっ、わたしは何にも変わっていませんが…」
「いやぁ〜、前より明るくなってるわ」
「へぇ〜、そうですか? まぁ、今回の旅も不思議で楽しかったですから…」
「へぇ〜、何か起こりましたか?」
 
と、前述した北海道の不思議な出会いから一つづつ話し、それら一つ一つの現象に木村さんなりの解説を聞かせていただきました。
 
そして和歌山でのホテルの不思議な話をし、その後の出来事を話しながら胸の痣のことを話した途端、

「あぁ〜、なるほど…。玉川さん、『インゴウ』を貰いましたね」
と言うのです。

「これなんですが、ほら、赤く痣が出来てるでしょ…」
とシャツをたくし上げて見せると、

「うん、違いない!確かにインゴウですね。いやぁ〜、大したもんだ。よかった、よかった…」
と訳の分からないことを一人で喋りだすのです。
 
「えっ?そのインゴウって何ですか?」
「どんな字を書くんですか?」
「それって悪いモノなんですか?」
「それにはどういう意味があるんですか?」


と矢継ぎ早に次々と質問を浴びせると、木村さんは落ち着いてその一つづつに答えてくれるのでした。
 
下記にその時の話を出来るだけありのままに書いてみようと思います。
 
「玉川さんもこれまでに経験したでしょうから既にお分かりだと思いますが、私たちこのような『氣』の世界に身を委ねておりますと、必ずと言ってよいほど誰かから、または何処かから『念(ねん)』というものを受けます。

それは『恨み』『妬み』『僻み』『嫉み』等々の『氣』が飛んでくるという意味ですヨ。
自分が良い行いをしていても飛んでくるものなのです。
何処にでも悪口を言う人はいますし、他人の行いの邪魔をしたり、他人の成功を喜ばない人(モノ)はいるものなのです。

しかし、坊さんをやっていてそれをしょっちゅう受けていたのでは商売になりません。そんな時に僧侶は自分の弟子に『インゴウ』を授けるのです。
あっ、インゴウっていうのは『陰語』と書きます。
 
これを入れちゃうと、途端にそれらを受けなくなっちゃうんです。
と言うよりか、悪口や妨害が出来なくなっちゃうんですね。
私も現に弟子のような3人に入れたことがありますよ。そしたら不思議なことにその瞬間からそれらの氣が飛んで来なくなっちゃうんですよねぇ〜、これが…。
 
修験者とか山伏とかがよく険しい山に入って、瀧に打たれたりしながら修行してるでしょ。あれは、そのインゴウを授かる為に霊場を点々と移動して修行を積んでいるのですよ。師匠のいない修験者たちは、そうやって念願のインゴウを授かろうとするのです。
 
だから今回、玉川さんはその洞窟で授かったのかもしれませんね。
これ、自然に授かるのは滅多に無いんですよ。
そうですかぁ〜…、遂に胸に陰語を授かりましたか…。

実はあなたには既に一つ、額の真中に『三面大黒天』の陰語が入っているのですよ。
そして今回のは胸の陰語…。
額の陰語はまさしく『陰』のもので、胸のものは『陽』のものです。
これで『陰陽』揃いましたね。

いやぁ〜、玉川さんあなたはこの世界で○○○○になりますよ、きっと…。
これからが楽しみですねぇ〜…。
来年は飛躍の年になりますよぉ〜」

と…。
 
「・・・・・・・・。」
 
しかし木村さんが、あまりにも誉めちぎるので、
「本当にコレ、その陰語とやらなんですか? ただの痣じゃないんですか?」
と言い返すと、

「先程も言いましたが、現実に私も3人にソレを入れているのですから間違いありません。観ればわかりますよ、違いますか?」
と逆に問われ、私は言い返す言葉を失ってしまいました。
 
エネルギーに鈍感を常に自負している私には、話を聞いている間は何のことやらさっぱり分かりませんでしたが、どうやら悪いものではなさそうなので一安心いたしました。
 
しかし、その後木村さんは不思議なことを話しだしたのです。

「玉川さん、あなたには遂に陰語が入ったようですからお話しておきますが、これからは十分気を付けてくださいね」

「えっ? 何に気を付けるんですか? 陰語が入ったからもう大丈夫じゃないんですか?」

「いいえ、違います! これからあなたの能力は飛躍的に変わっていくことでしょう。
今まで観えなかったモノや、聞こえなかった言葉が聞こえてくるかもしれません。その時に、自分を見失わないでくださいね。
常に冷静なもう一人の自分の目で自分自身を見つめ判断してください。
こうなった人たちの中には教祖になる人もいますし、自分が唯一絶対の神だと言い出す人が多く入ることも確かです。
そして…、精神病院に入っている人もですよ…」
 
「・・・。 わ、わかりました…」
 
木村さんのこの言葉を聞いている間に私は昨日の出来事が頭に浮んでいました。
それは例のホテルから引き上げ、帰省した日の夕方近くに起きたのです。

前田さんに無事高松に到着したことを告げようと電話をかけると、
「タマちゃん、実はアソコでマスターに大変なことが起きてるらしいでぇ―っ…」
と電話口でいきなり大声で話し出しました。

「えっ?ご主人どうかしたんですか?」

「うん、どうやら俺達が引き上げた後、急に胸が苦しくなって、心臓らしいんやけどな、倒れたらしいでぇ―っ」

「えぇ―っ!! そ、それでぇ…?」

「うん、マスターから電話があってそう言われたんや! 俺が遠トリやればエエんやけど、これからオフクロの病院へ行かなあかんのや…。 タマちゃん悪いけど遠トリでマスターを観て貰えるか?」

「はい、了解しました」
と…。
 
しかし私も溜まっている仕事がアレコレとあって忙しく、結局ご主人を遠トリしたのは夜の7時を過ぎてからでした。

私は遠隔専門調整師なので、普段から依頼者にお会いすることは滅多にありません。そして目の前に依頼者がいないことと、精神を集中する為にか、私の遠トリはいつも両目を閉じて行っています。

この日も目を閉じて遠トリをやっていました。
その時、私の両手の中にあるご主人のエネ体から光輝く柱が天に向かって立ち上がり、大地からうごめきながら輝く龍のようなものがご主人の肉体を通り、天へと登っていったように観えた(感じた)のです。

そして今度は天上界にいた龍がご主人の肉体を通って大地へと潜っていきました。
それはまるで、天と地のエネルギーを交換するかのように私には思えたのでした。
がっ、それは一瞬のようでもあり、ハッキリとビジョンとして私に観えていたのかどうかは未だに定かではありません。
 
この話を木村さんにすると、
「ほらね…、玉川さんは僕は観えないし、感じないからと何時も言ってたくせに…、ちゃぁ〜んと観えてるじゃないですか…」

「でも一瞬の出来事ですよ、それに本当に観えていたのかどうかもハッキリしないし…」

「それはね、私が観える、感じる、聞こえると言っているのも、実は一瞬のことに過ぎないのですよ。だから同じです。これからが楽しみですね。でも十分注意してくださいね」
 
「は、はい…」
と私は訳も分からないまま返事をしていました。
 
そう言えば当地での遠トリの時に観えたツバメの件と言い、確かに私に何らかの変化が起きているのかもしれませんネ…。

どうかみなさん、私が変なことを口走ったり、奇妙な行動を取り出したら、諌め、励まし、ヒッパタイテでも連れ戻してくださいネ。(微笑)

よろしくお願いいたします。
 
と言う、今回もとっても不思議で楽しい『タマのひとり旅』でした。


過去の『タマのひとり言』
2002年7月27日〜2002年10月10日迄

過去の『タマのひとり言』
2001年12月30日〜2002年3月14日迄

過去の『タマのひとり言』
2001年8月21日〜2001年12月18日迄


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Last Update : 2002/12/23