女性ホルモンの減少は、年月が経過すると徐々に体が慣れて適応していきますが、ホルモン補充療法により徐々に体を慣らす方法が、理論上一番有効ですので、まずは婦人科で相談することも一つの選択肢です。
当院では、抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬などを組み合わせて服用することをすすめています。漢方薬で血液のながれを改善したり、抗不安薬や抗うつ薬で、イライラを減らしたり不安感を減少させることを期待して使用します。
こういったお薬の服用とともによく歩くなどの運動をしたり、ぬるめのお風呂にゆったりと入る(15分以上)、甘いものや脂っこい食べ物を控えるなども効果的です。これらは後々の生活習慣病予防にもつながるのでぜひ実践したいものです。
また不眠やイライラに悩む方は最初は多少無理をしてでも朝早起きをして朝日(もしくは明かり)をしっかり浴びることで自律神経のバランスは調いやすくなります。もちろん朝食もしっかりととって規則正しい生活を送ることが大切。これらのことには体内時計を調整する意味があるのです。
なかなか難しいことではありますが、普段からリラックスすること・楽しみや趣味を見つけることも更年期を上手に乗り切るコツです。 |